はかいく

「あずましい」と共に私が頻繁に使う方言。
「はかいく」とは「お墓へ行く」というのではなく、「はかどる」という意味。
しかし、両方共レッスンでは使わない。たまに、大人の生徒さんに使うと
クスッと笑われる事がある。反対にキョトンとされる事があるからだ。
まぁ、紛らわしいより正確に伝えた方が良いと思う。

バレンボイム音楽論 対話と共存のフーガの中に
「私はバッハで育った」というページがあり、興味深く読んでいると、
幼い頃にバッハの平均律のほとんどを、そしてバッハの他の作品の多くを弾き、
それが基礎になったという。ピアニストであった父親の教えだったようだ。
大人になったある時、ワイマールのリストに関する本を読み、その本の中でリストは、
ピアノは2つの手、つまり2つのユニットで弾くものではなく、
ピアノとは2つの手からなるひとつのユニット、あるいは、それぞれの指が独立した
10のユニットで弾くものなのだと、生徒に説明したとの事だ。
バレンボイムは父親の教えが言葉で表現されているのを見つけて嬉しかったという。
私も、思わずなるほど!と大きく頷いてしまった。
ピアノ演奏には独立した10本の指が必要不可欠であると改めて認識させられた。

ハンス・フォン・ビューローは、全ての調性で書かれた全48曲から成る
バッハの「平均律クラヴィーア曲集」を旧約聖書。32曲から成る
ベートーヴェンのピアノソナタを新約聖書と呼んだ。

バッハとベートーヴェンを中心にレッスン休みの今日は練習がはかいった。(^-^)

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