リレー弾き作戦

楽譜を見て弾けるかどうかをチェックする1つの方法に4小節交互にリレーのように生徒さんと弾いてみる。名づけて「リレー弾き作戦」!


出来たら2小節、1小節と試してみる。なんとなく弾けていると思っている人は、少し小節が抜ける事でタイミングが狂い、指で覚えている事は瞬時に真っ白。全然弾けていないという事に気づきショックを受けるのだが、これが出来ないと、どこからでも弾けないという事になる。

導入時に楽譜で手元を隠したり、「楽譜を見て弾く」事を徹底しないと楽譜を見て弾くのが難しくなってくるので要注意だ。色々なタイプの人が居て、以前、教え子である先生の元から来た生徒さんは暗譜が超苦手だった。ところが、楽譜を見て弾くのは平気でドビュッシーの「アラベスク2番」を1小節交代で弾いても、こちらが慌てるほど上手で、2人で1曲を弾ききった。

私の教室に来る前は、暗譜が苦手なために発表会ではいつも実力が発揮出来ず、「それが発表会」だと思い込んでいたと言うのだから恐ろしい。楽譜を見て弾けないと、楽譜を譜面台に置いても無意味で曲の途中でつっかえると、どこを弾いているのか分からないという事態を招く。

中途半端に覚えては、また同じように努力しちゃうので余計に楽譜を見ない。「頭に入れないと弾けない」と言う生徒さんは、リレー弾きで楽譜を見て弾けるテンポまで落とし、弾けるまでとことん練習しましょう。

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