アリシア・デ・ラローチャを偲んで

先日の舘野先生のリサイタルの帰りJRで音楽雑誌を読んで、この秋9月25日にピアノの女王ラローチャが亡くなった事を知った。86歳だった。グラナドスの孫弟子でスペインの偉大なピアニストだった。

ラローチャの事を知ったのは舘野先生がきっかけです。先生がグラナドスのゴイェスカス「恋する男たち」を録音するまでのいきさつで、ラローチャを大変尊敬されていた事。そして、スペイン旅行の時に、バルセロナのコンセルヴァトリオにもぐりこみ、できればレッスンを受けたかったのだという事を知ってから。当時コンセルヴァトリオでラローチャは教えていたのですね。

私も是非、ラローチャの演奏を聴いてみようと思い、鎌倉、サントリーホール、札幌市民会館と3回聴きました。特に鎌倉でのコンサートが印象に残っていて、ショパンのバルカローレやノクターン9番の美しく彫りの深い音に驚嘆しました。札幌ではリサイタルの後にサイン会をする予定で私も並んだのですが、もの凄く疲れたのでごめんなさいとロビーに謝りに来てくれました。本当に小柄で、びっくりしました!

CDもたくさん持っています。あの小柄な身体から出てくるパワフルな音に驚かされます。強烈なリズムでスペイン音楽の魅力を堪能させて頂きましたし、スペインものだけではなくシューマンのファンタジー、グリーグのソナタ、そして、ラヴェルを勉強した時もたくさん聴きました。

秋の車旅、中札内で聴いたラローチャのラヴェルは冴えていて、しばらく眠れなくなるほどだった。CDを聴き終えて車を降りると、雨が止んでいた。息を呑むほどの満点の星空だった….
心からご冥福をお祈りします。

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