中村紘子さんの想い出

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今朝、ピアニスト中村紘子さんの突然の訃報を知り、とても驚きました。哀しい朝でした…。

中村紘子さんというと、中学の担任が大のファンでした。握手してもらった手は暫く洗わなかったと話していました。そして、生まれた娘さんに紘子と名付けたと聞きました。ちょうどTVのドラマでリストの「ラ・カンパネラ」を弾くのを聴いてカッコイイ曲だと思った人が多かったのでしょう。何人ものクラスメイトからレコード(当時はレコードでした!)を貸して欲しいと頼まれて困った事を想い出しました。「ラ・カンパネラ」が入ったアンドレ・ワッツのLPは私の宝物だったので、誰にも貸したくなかったのです。それで担任に相談すると、中村紘子さんのLPを貸し出すということになって、私は中村紘子さんに、とても感謝しました。

コンサートには3回くらい行きました。コンサートノートを遡ってみましたが、1999年よりも前の事で記録が残っていませんでした。最初は高校生の頃で、ムソルグスキーの「展覧会の絵」を途中カットされて、ちょっとガッカリというか残念に思ったものです。それから音大時代にも聴きました。大人になってから独りで聴いたコンサートでは、プログラムの最初はシューマンのファンタジーだったことを鮮明に覚えています。そして、Encoreの何曲目だったでしょうか、場内から「へぇ~」というような感じで紘子さんが弾いてくれる素敵なピアノに踊りだしたくなるような気分になったのを覚えています。後でその曲はアルベニスの「タンゴ」だと知りました。

入院した時に著書の「ピアニストという蛮族がいる」を読んで、その文章の上手さに驚きました。

リストのメフィスト・ワルツを勉強していた時、意外にも中村紘子さんの映像を見つける事が出来て、何だかとても嬉しかったです。私は横長の椅子でないと、メフィスト・ワルツは弾きにくくてたまりませんが、紘子さんは高低自在のスタンダードな椅子でバリバリ弾いていらっしゃいました。

TVで時々聴いた晩年の演奏がずっと好きでした。72歳は早いですね。私の祖母も同じくらいの年齢で同じく大腸がんで亡くなっています。

シューベルトのインプロンプチュOp.90の演奏では、勉強されたウィーン原典版(朱色の)を大事そうに持ってポンとオマジナイのようにピアノの上に置いて演奏されたのですが、その仕草と相まって、とても素敵な演奏した。

ご冥福を心よりお祈りします。

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今日も蒸し暑い日でした。先日、生徒さんから戴いた特大の大根を使って「おでん」を作りました。叔母から頂戴した山菜がピッタシ。それに昆布と牛スジとウィンナーを足しました。そうそう、特大の大根だったので大根菜も凄かったです。それにしても、新鮮な大根には棘があるのですね。実は知らなかったのです。大根菜を切りながら、何故か痛いので、よく見るとトゲトゲでした。思わず、食べられるのかインターネットで調べました。(^^; 大根菜と油揚げのお味噌汁が不動のNo.1です。

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