貴重な映像

1994年から収めているビデオテープには、歴代の生徒さんの創作演奏が入っている。
改めて見てみると、それぞれの個性を発揮して素晴らしいのでDVDにダビングした。
短いモティーフを元に創作演奏したものだが、よくこれだけバラエティな演奏になるものだと
感心してしまう。それは、バロック調だったり、サスペンス風だったり、印象派のようだったり。
これからチャレンジする生徒さんに、この映像を見せると大抵の生徒さんが驚いて
上手い人のだけ記録に撮ったのでしょうと言うのだが、紛れもなく全員の演奏なのだ。
年月は記されているのだが、横顔からでは誰だったのか分からない生徒さんのもあり
きちんと記録を書いておくべきだったと反省。新しく撮る分は記録を書き留めておこうと思う。
昨日レッスンした高校生の生徒さんの5年前の映像が出てきて、一緒に見たけれど
当時は小学生の懐かしい演奏だった。
彼女は3曲目の「むかで」の創作演奏を控えているが、先輩の演奏を聴いて
「もう少し研究させてください」と申し出があった。

16年前の映像だと、中学1年ぐらいの生徒さんはまだ生まれていない。
同じレッスン室で生まれる前からの映像を見るのって、なんだか不思議に思うか知れない。
レッスン室もレイアウトが少し変わっていたりして、あの頃はこうだったのかと懐かしく思ったり
する。そして、今頃この生徒さんたちは立派な大人になっているのだと思うと
それも感無量だ。そういえば、先日はじめさんが東京出張の帰りに、声をかけられたのだそうだが、高校生まで通っていた生徒さんだったという。
年賀状には就職も決まってはりきっている様子が伝わってきたが、
すっかり綺麗なお嬢さんになって、声をかけられなかったら気が付かなかったという。
そのHちゃんの映像も出てきた。はじめさんも、この頃の印象しかないから驚いたそうだ。
道理で私たちも歳をとるわけです…

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