国会がおかしい なぜ「共謀罪」が優先か

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グッピーの向こう側に30センチ水槽のオレンジ色のプラティが見える。グッピーはワンペア。プラティは4匹のバラエティからスタートした。(はじめさんが一方的に)それにしても簡単に増えます。3つの水槽に分けてから、だいぶ落ち着いた。

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「国会がおかしい」北海道新聞より

「共謀罪」の構成要件を変更しテロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案がきのう、衆院本会議で審議入りした。
野党側は、性犯罪の罰則強化などを盛り込んだ刑法改正案の審議が先決と主張して抵抗したが、与党側が押し切った形だ。
だが「共謀罪」法案は、テロ対策を口実に摘発の網を犯行前に広げ刑法の体系を揺るがすものだ。数の力による成立は認めがたい。
一方で学校法人「森友学園」をめぐる疑惑は、与党側が新たな参考人招致や証人喚問を認めず、国会での究明が頓挫している。
国民の疑問は棚上げし、賛否の割れる法案の審議を急ぐのでは、「国民の代表機関」とは呼べない。国会は責務を自覚すべきだ。
安倍晋三首相はきのうの答弁で、国際組織犯罪防止条約の締結のため「必要な国内法を整備することが必要不可欠だ」と強調し、法案の早期成立を求めた。
だがこの条約は各国の事情に沿った法整備を認めている。現行法でも締結は可能と指摘され、今回の法案は必要性自体が疑われる。
にもかかわらず与党側は、審議入りを急ぐため前日の法務委員会開会を委員長の職権で決めた。特定秘密保護法や安全保障関連法に続いて、数の力で異論を押さえ込もうという姿勢が透けて見える。
審議入りした以上、野党は今後の質疑で問題点を洗い出し、危険性を国民に示してほしい。
一方、森友学園の問題ではこのところ、大阪府と大阪市が補助金の不正受給の疑いで学園の幼稚園を調査するなど、学園側に対する追及ばかりが目に付く。
自民党は籠池泰典(かごいけやすのり)前理事長の偽証罪での告発も検討するという。
学園側の手続きに法的な問題があるならもちろん解明が必要だ。籠池氏の証言もすべてが真実と受け止められるのか疑問も残る。
だが問題の根幹にある小学校用地の売却額の減額と認可に関わる不透明な経緯は、学園側の意向だけでは成立しない。責任を学園に押しつけて幕引きを図るなら、まさしくトカゲのしっぽ切りだ。
東日本大震災後の農地復旧工事で、天下りした農水省OBが関わる談合が行われていた疑惑も浮上した。福島原発事故の自主避難者を切り捨てるかのような今村雅弘復興相の発言も見過ごせない。
巨大与党と高い支持率に寄りかかった政権の慢心が、国政の健全な運営をゆがめてはいないか。国会は各委員会で、すべての疑問を徹底的に追及してほしい。

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