指使いと読譜力

6月に入り、またひとつ歳をとってしまった。そして、秋の発表会に向けての練習が始まった。


毎年、頭を痛めるのは生徒さんの譜読みのスピードである。特に指使いに時間がかかり過ぎると、なかなか先に進めない。まずは、ゆっくりと最後まで弾いてみることから始めたい。しかし、楽譜に書かれている事を全部弾き通せる人は少ない。では、せめてメロディーだけでも最後まで弾けるようにしてどんな曲なのかわかる事から始めましょう。今月は「譜読み月間」です。

楽譜によって、指使いが書かれていたり、書かれていなかったりしますが、どちらが勉強しやすいのでしょうか?版によって指使いは、かなり違ってきます。私は手が小さいので色々な可能性を考えて自分なりの指使いを探します。楽譜に書いてある指使いは、絶対ではありませんと生徒さんにも言っていますが、書かれていない楽譜になるとレッスンで先生に聞かないと進めない生徒さんも居ます。読譜力のある生徒さんは、合理的な指使いを探してきます。初見能力も高く楽譜を見た段階でおおよその指使いがイメージできるのでしょう。

レッスンするうえで、指使いを教えるのは意外と難しく思います。私が弾きやすい指使いは、必ずしも生徒さんにとって弾きやすい指使いではないからです。指使いは、何通りもあるので、ラクに綺麗に弾けるのが、その人に一番合った指使いという事になるのだと思います。

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指使いと読譜力 への2件のフィードバック

  1. そのみ のコメント:

    こんばんは、みかこさん。

    もう発表会の準備の時期になったんですね。

    指使いですが、この前NHKで仲道郁代さんがショパンのルーツをたどる番組を見ました。みかこさんも、見ました?
    その番組の中で、ショパンが当時の楽譜に書いた指番号と、現在の楽譜の指番号が違う話をやっていました。楽器の特徴の違いもあったようですが、本来のそれぞれの指の特徴(強弱)を考えて指使いを考えていたので、見ていてとても腑に落ちました。

    みかこさんのブログ読んでいて、指使いは人それぞれと書いてあったので、なんかほっとしました。

  2. みかこ のコメント:

    そのみさん、こんにちは!

    その番組は、見ませんでした。残念…
    ショパンというと、ピアノは「プレイエル」ですね。
    このピアノの特徴からくる指使いなのかも知れませんね。
    ショパンが弾いていたプレイエルは、状態が良いまま残っていて
    以前、府中でこのピアノでの生演奏を聴きました。
    ピアニストの横山幸雄さんですが、かなり慎重に少し弱いタッチで演奏していました。

    指にはそれぞれの持ち味があるから、その持ち味を考えて最初のレッスンで指使いを決めるのだと、あるピアニストとお話していた時に聞きました。
    私はというと、楽譜に書き込みはしないので、あまり練習していないような楽譜なのです。これまた人それぞれですね。

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