練習しない訳

生徒さんが張り切っている時は、こちらも嬉しくなり、逆になんだかやる気がないようだったり、練習をしてこない週が続くと心配になる。それは、こちらが予想もしていない事だったり、曲が難しくて練習が大儀になったり…
かなり読譜力のある子が、発表会の曲では急に楽譜が読めなくなるわけではないのだが、急に練習しなくなり、ヘ音記号の低い音が全然読めていない。読めないのだから当然弾けない。「おかしいなぁ、同じような事は、違う楽譜でなら出来るのにね」とテキストを見せると、最初は笑っていたのに泣き始め、やがて号泣。少し落ち着いてから、一緒にヘ音記号の音を読む練習をした。ほとんどの人がピアノを弾く事が練習だと思っているから、「声を出して楽譜を読むと、低い音も簡単に読めるようになり、弾きやすくなるんだよ。」と言うと安心したようだ。帰る頃には、すっかり笑顔になっていた。簡単な練習を増やして、少しずつ進歩していけるように頑張ってほしい。

教室の新聞の「Q&Aコーナー」に、ピアノ歴12年の生徒さんから「ピアノをやりたくないなぁ・・・と思う事がありますか?もしあったら、その時はどういう対策をしますか?」という質問がありました。学生の頃は練習したくないなぁと思う事は多々ありましたね。それでも練習しなくちゃいけなかったから。明日が試験、もしくはステージでの演奏だというのに暗譜していないという夢を今でもよくみます。そして、夢で良かったと、なんど安堵した事か。ところが、今は練習したくないと思う事は、ほとんどありません。やっぱり、ピアノの音が好きだからなのだと思います。ピアノを弾いていると幸せな気持ちになるんですよね。それを生徒さんと共有できるようにレッスンしていきたいと思っています。

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