7月14日(水) 札幌コンサートホール kitara大ホール
指揮:円光寺 雅彦
ピアノ:横山幸雄/ 田部京子/ 清水和音
管弦楽:札幌交響楽団
夏の夕暮れ時の中島公園。リクエストによって選ばれた3曲のよるピアノコンチェルトの夕べ。
303件のリクエスト・アンケート集計結果は、1位 チャイコフスキー:第1番 46票、 2位 ラフマニノフ:第2番 43票 、3位 グリーグ 34票 でした。ショパンイヤーですが、惜しくもショパン:第1番 は32票と2票差でした。 ちなみに5位:ベートーヴェン第5番「皇帝」でした。
私が選ぶとしたら、1位 ラフマニノフ:第2番、 2位 ラフマニノフ:第3番 、3位 ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲で、「ラフマニノフ・ピアノコンチェルトの夕べ」というタイトルでいけそうです。しかし、ラフマニノフの3番は意外にも10票、パガニーニは5票でしたので、マニアックな選曲なのかも知れません。選ばれた3曲は、王道というか予想通りでした。それはそれで私も好きです。面白いのは、選ばれた3曲を誰が弾くかという事です。一公演で三つのピアノコンチェルトを聴いたのは初めての事です。キタラが出来る前に、札幌市民会館で舘野先生の演奏でグリーグとラフマニノフの第2番という、一人のピアニストによる2つのピアノコンチェルト聴いた事がありますが、あの時の興奮は今でも忘れられません。その後のコンサートが霞んでしまう程の名演でした。今宵は、あれ以来の興奮に酔いしれたのでした。何しろ日本を代表する3人のピアニストの競演でしたから、久々に気合の入った演奏を堪能してきました。
トップバターは横山幸雄さんによる2位のラフマニノフの第2番。この曲は中学の頃から、ずっと私の1番好きなピアノコンチェルトです。ピアノソロから入る冒頭が最高にゾクッとします。横山幸雄さんは今宵の3人の中で最も多く聴いているピアニストですが、ショパンイヤーの今年5月4日にショパンのピアノ曲全166曲を一気に弾ききったというコンサートで話題になりました。知っていたなら全部聴きたかったと思いました。横山さんは、ショパンコンクールの時から強烈な印象がありました。あれ程の自信に満ち溢れた言葉は、それ以上の努力があっての事なのだとコンサートを聴くたびに思います。彼の挑戦的な目が好きです。久しぶりに聴いた横山さんの演奏ですが、とても気合が入っていました。まるで水を得た魚のように生命力に溢れ、情感たっぷりのラフマニノフを堪能させて頂きました。会場の熱気も凄く、この後のピアニストはやりにくいだろうなぁと思うくらい素晴らしい演奏でした。休憩を挟んで、2番手は田部京子さんによる第3位のグリーグ。紫の素敵なドレスで登場。しなやかで麗しい女流ピアニストの透明感溢れる音色に、うっとりと聴き惚れました。横山さんに続いて拍手の嵐です。素晴らしい!そして、清水和音さんによる第1位のチャイコフスキー。実は、3人の中で一番最初に聴いたのは清水和音さんなのです。ピアノ講師に成り立ての頃、スリムでイケメン(今はだいぶ貫禄がつきました)の清水和音さんのコンサートに出かけました。確かカワイ主催のコンサートだったと記憶していますが、小さいお子さんが多く、ちょっと会場が騒がしかったのです。すると、清水さんは「静かに聴いていられないのだったら会場から出ていってください」と言ったのです。これには、びっくりしました。水を打ったように会場はシーンと静まりかえり、こんな事を言えるピアニストはなかなか居ない、演奏も素晴らしいし、気に入った!と、当時の私にとって初のCDを購入&サインを貰ったピアニストなのでした。それからあまり名前を聞かなくなりましたが、ようやくあの清水和音が帰ってきたという、私にとって、とても嬉しい演奏でした。この方の目も挑戦的で好きです。2人の素晴らしい演奏の後でしたが、貫禄ですね。今宵は一番ピアノが鳴っていました。余裕たっぷりの演奏で、心から楽しんでいるという感じで、聴いていて身も心も熱くなる演奏でした。会場の大きな拍手に応えて、アンコールがありました。帰りのJRが気になるところでしたが、これは聴き逃すわけにはいきません。プロコフィエフの「3つのオレンジの恋より」マーチという面白い曲でした。またまた拍手が続き、最終の電車にギリギリ間に合ったのですが、久々に良いコンサートに巡り合えて感動しました。
こんばんは、みかこさん。
良かったですね〜、いいコンサートで!!
私も、聴きたかった(>_<)
ラフマニノフの2番好きです。
生で聴ける日は、いつだろう(^^;
そのみさん、こんにちは。
はい、とても良いコンサートで聴き応えたっぷりでした。
映画に行くつもりでコンサートへ行けば簡単ですよ。
あまり構えないで気楽にいきましょう。(^-^)