「はじめのは、ぼくは死んでいる、と言った。2人めは、死につつある、と言った。3人めは、間もなく死ぬだろう、と言った。」ショパンがマジョルカ島で療養していた時に、信用のおけないスペインの田舎医師たちを面白おかしく描写した台詞なのだとか。
マジョルカ島は、日本人が好んでハワイに行くように、ドイツ人がバカンスに行く島ということだが、私はハワイへ行った事がない。一度は行ってみたいなとも思うけれど、どうせならマジョルカ島へ行ってみたい。先日、ショパンのプレリュードから有名な「雨だれ」を弾いた時に、生徒さんに説明しながら弾きました。
ショパンはジョルジュ・サンドとサンドの子供たちと一緒にマジョルカ島へ行きましたが、風邪をこじらせ結核になってしまう。村人から追い出された一行は修道院で暮らすようになる。ショパンがマジョルカ島に滞在していた頃はちょうど地中海性気候の雨の多い時期で、療養中のショパンは、雨の日に涙を流しながら素晴らしいプレリュードを演奏していたという、サンドのエピソードが由来となって「雨だれのプレリュード」と名が付いたとか。ショパンは曲にタイトルを付けない主義だったようですね。
2001年に、ポリーニを聴きにサントリーホールへ行った。5月の蒸し暑い日だった。演目がショパンのバラード全曲だったのと、北海道には来てくれないので、飛行機代、チケット代、ホテル代など考えても聴きたかったので独りで出かけた。巨匠の演奏するバラードは雄弁な物語りで、大河のようだなと、感動しました。そして、アンコールに演奏された「雨だれ」の音の美しさと、雨がもたらす大地の匂いや、湿った空気まで感じ取れるような演奏は、ホールに居る事を忘れて、部屋の窓からしとしと降る雨の庭を眺めているような、そんな錯覚を覚えました。この曲は夢と絶望の両端があって驚かされますが、マジョルカ島でのショパンの心情が伝わってくるかのようです。
みかこさん こんばんは
ショパンは「ピアノの森」ほどの知識しかありませんがハワイはそこそこ
今度是非ともご一緒しましょう
おおたにさん、こんにちは!
「ピアノの森」の知識はありませんが…
まずはパスポートをとらなければ。