1996年2月10日。アイノラから先生とご一緒にバスでヘルシンキに戻り、午後7時頃に先生のお宅へ。「ようこそ!」と迎えてくださり、コートをかけて頂きました。お土産のウィスキーをお渡しすると「こんな重たいのに、わざわざ持って来てくれたの」と、ニコニコ笑顔で接待してくださる先生。ファンからの贈りものが大切に飾られていて「本当に先生はお優しいのね」と、皆さんも言っていました。お馴染みのチェロのエルッキ・ラウティオさんも見えていました。
とっても素敵な先生のお宅で、いつにも増して身近に先生のピアノをお聴きする事が出来て幸せでした。チェロのラウティオさんとの演奏もまた素晴らしくて、気迫みなぎるラウティオさんと、それに応える先生。圧倒的な演奏に大変感動しました。演奏会が終わってからピアノ譜を先生に見せて頂きました。先日購入したムーミンのネクタイを締めているはじめさん。中央は、奥様のマリアさんとヤンネ。写真はありませんが、大きな本棚にぎっしり本が並べられていました。幅のあるジャンルを読まれるのですね。先生は子供の頃から本が大好きで読んでいると没頭してしまうのだそうです。演奏会が終わってパーティが始まりました。先生は「みんなが遠慮して進まないから、最初にお料理のところへ行ってね」と促してくれました。手作りのキッシュはブルーチーズがふんだんに使われていて赤ワインにぴったり。2種類のケーキもとても美味しくて、たくさんご馳走になりました。それにしても豪華なシャンデリア。優雅ですね。はじめさんは、ヤンネとずっと話していました。ヤンネは先生をとても尊敬していて、洞察力が素晴らしいのだと語っていたそうです。はじめさんは、20歳の若者がきっぱりと答えるのでびっくりしたと言っていました。ヤンネから、信じられないくらい可愛いカンガルーのツーショットのポストカードをプレゼントしてもらって嬉しかった。オーストラリアに留学していた時に撮ったものなのですって。それから、先生は日本に行くと、馴染みのラーメン屋さんに行くのが楽しみなのだとか。そんなお話も聞けました。
この日はフィンランドの日本大使館の方も見えていました。最後にみんなで記念撮影しました。はじめさんが撮ったので、はじめさんは映っていません。先生の「はい、ウィスキー」でニッコリ笑顔。とてもとても素敵な時間でした。生涯忘れられない心の財産になる出来事でした。舘野先生、マリアさん、そして、ヤンネ。ありがとうございました!