メトロノームを有効的に使いましょう

練習の過程で、早く仕上げたいばかりに段階を踏まず、いっぺんに全部弾いて混乱してしまう場合があります。そして、「出来ない」と落ち込んでしまうこともありますが、簡単な練習を増やして、一つ一つ理解しながら「出来る」ことを増やすことが大切です。

積極的にメトロノームを使いましょう

例えば、2分の2拍子や8分の6拍子の練習をするときは慣れるまで、少し時間がかかることと思います。2分の2拍子は、子どもたちには大きなリンゴと教えています。数え方は「1ト2ト」。8分の6拍子は小さな三角が2つの2拍子で数え方は「1トト2トト」。

迷ったらメトロノームを使おう!

レッスンで「メトロノームを使いましたか?」と聞くと、ベテランの生徒さんなどは「いいえ、まだそこまで行っていません」と返ってくることが多いのですが、これは逆ですね。すかさず、レッスンでメトロノームを使ってみると、なるほど~!と納得する生徒さんがほとんどです。

今日もメトロノームを使ってレッスンすると、アウフタクトで入るタイミングやタイの長さが正確に理解できたようです。手拍子でもできますが、メトロノームの音を集中して聴きながら練習ができるので効果的です。

メトロノームは練習の友だち

 

メトロノームを最初に使った音楽家として知られているベートーヴェン。耳の病にかかっていたベートーヴェンにとって、メトロノームの存在は大きかったことでしょう。そして、意外にもショパンもメトロノームを愛用していました。リズムを正確にとることがいかに大切かを偉大な作曲からから教えられるようです。

一家に一台メトロノーム

メトロノームは高い場所から落としたりしなければずっと使えますので、できればお気に入りのメトロノームで練習しましょう。超ゆっくり練習をするときに、いくら超ゆっくり弾いてと言っても速く弾く生徒さんがほとんどです。しかし、メトロノームなら超ゆっくりを設定できるので、簡単に正しい練習を積み重ねることができます。しかも、練習は簡単!この練習をすっ飛ばしてしまうから難しく感じて落ち込むのです。

今日はかなり落ち込んでいた生徒さんが、レッスンを始める前にはため息をついていましたが、帰るころにはすっかり笑顔になっていました。

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