孤高のソナタ/ベートーヴェン後期ピアノソナタ

暖かい日が続いていたけれど、ついに初雪が降った。それでも日中は、マフラーと手袋をしてお買い物に出かけたが、さほど寒くはなかった。しかし、夜なると流石に寒く、滑りそうで緊張しながら歩いた。まだ積もらないとは思うが、そろそろ滑り止めの「ヤックトラック」を用意しなければ。

勉強中のベートーヴェンのピアノソナタ第28番の終楽章に苦労している。強烈な肩凝りの原因はこの曲なのかも知れない。26番「告別」、27番と進み、第1楽章が叙情的で美しいのもあり、発表会前に28番に入ってしまった。ところが第2楽章の不思議なマーチも大変だった。終楽章は苦労するなと思ったので、「メフィスト・ワルツ」が終わってからにしようと決めたのは正解だったと思う。作品番号が100を超える後期の作品は、フーガが用いられるのが特徴で、このフーガがとてつもなく難しい。しかし、それ故、練習したくもなるのだ。28番の終楽章は、しみじみと語るような序奏部を私は第3楽章と捉えていたけれど、切れ目なく続くので第3楽章形式なのかなと思う。美しい第1楽章の回顧の後、突如、堂々と勇ましい音楽に突き進む。その作風には驚かされると共にベートーヴェンの天才ぶりを改めて思い知らされる。この曲の勉強後、今はとても29番の「ハンマークラヴィア」には進む気にはなれない。孤高のソナタである後期の作品は、もっとじっくり取り組まねばと思うのだが、年齢を考えるともうそんなに待てないなという葛藤があり、悩む今日この頃である。

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