先日、ハイフィンの弟が他界したが、元気そうにみえていた兄まで逝くとは思わなかった…。
洞爺オフから帰宅して水槽を見ると、みんな元気そうだったので安心して少し仮眠した。ふとハイフィンが傾きながら水底に居るのが視界に入ってきて、びっくりした。それでも翌日の23日は、ご飯を食べていたので気のせいかと思ったが、斜め泳ぎになっていた。やがて並行感覚が無くなったかのようにグルグル泳ぎだす。体力のある分、見ていて辛くなる症状なのだ。何度か力を振り絞って泳ぎ、力尽きて横たわる。その夜は動かずにいたので、もうだめだと思った。翌朝の24日、目を覚ますと、じっとこちらを見ていた。そして、今度は狂ったように水槽内を猛スピードで泳ぎ、激突する。恐らく身体は内出血しているのだろう。思うように泳げなくなった時、魚にとってどんなに辛いことなのだろう。
今朝、水槽を見るとハイフィンは身体を隠すようにして息を引き取っていた。午前中、大人の生徒さんのレッスンがあったが、気持ちを切り替えてレッスンしなければならない。いつ訪れるか分からない短い命と向き合い、それを見とるのは、分かってはいるけれど、そう簡単なものではない。
午後からピアノの練習のためレッスン室に居ると、生徒さんからの電話が3件もあった。しばらくレッスンできないでいる大人の生徒さんは、明日のレッスンも来週に延期になった。昨日、また練習不足に陥っている子に叱咤激励したが、本人から質問の電話。レッスンで説明した8分の9拍子のリズムが、家に帰ると忘れて分からなくなったようだ。来週まで分からないままでいるより、分かった方が良いと思い勇気を出して電話してきたのだろうと思う。理解すると、「ありがとうございました」と言い、安心したようだった。最後は滑って手をついてしまい、右手を骨折して全治2ヶ月という電話。一瞬の出来事で気分が滅入っただろうと思った。右手が弾けなくても、出来る事はたくさんあるので、レッスンは休まないでくださいと、お母様に伝えると、「そうなのですか。分かりました」と明るい声でおっしゃったので、ちょっと安心した。しかし、雪道を転ばないように神経を使いながら歩く2ヶ月は大変だろうと思う。