レッスンでは小さいお子さんでも40分も平気で受けられるのに、家で40分も練習するのは難しいと思います。小学校に上がる前の幼少の生徒さんは、お母さんが横で聴いてくれると頑張れるのだと思います。
ピアノの練習はなるべく早くやろう
よく練習する生徒さん、あまり練習してこない生徒さん。そして一番困るのは、全く練習してこない生徒さん。しかし、全く練習してこない生徒さんもピアノが嫌いなわけではありません。
教室では全く練習してこなかったときはレッスンの前に言ってもらうようにしています。リビングのピアノで10分、練習してもらいますが、声をかけないと、もっと練習したい子がほとんどです。では、家では何故やらないのでしょう?
たった10分、リビングのこのアップライトピアノで練習しただけで、レッスンの効率が上がります。残りの30分で何をどうレッスンしたら良いのかが分かるようになります。
何よりも、ちょっと練習しただけで、子供が積極的にレッスンを受けるように豹変します。
「今日はこれでおしまいにしよう」というと、「もう一つだけやりたい!」といいます。レッスン時間でしたが、「じゃあ、やってごらん」というと、練習嫌いの子が嘘のように嬉しい表情になって生き生きと弾いてくれました。
やる気スイッチは、ちょっとしたことで簡単に入るのかもしれません。たった10分を毎日、家でも練習したらいいのです。後回しにせず、なるべく早くに。これが大事。
「がんばりカード」を役立てよう
毎月、「がんばりカード」を渡していますが、きちんと付けてくる子と、まったく付けてこない子に分かれます。ちょっと見直したいと思い、まず今月のカードを出してもらうと、案の定、まったく付けていません。面倒なので後でまとめて付けているか、全く付けないかなのでしょう。
2月は鬼のカード。まず、レッスン日の今日は7日なので、鬼に目や口を書いてもらい、角や頭に色を塗ってもいいよと色鉛筆を用意すると、とても楽しそうに作業していました。一番練習する楽譜に挟んで、練習したらその都度やりましょうというと、なんだか嬉しそうでした。
ちょっとしたことで子供は劇的に変わります。いかにモチベーションを高めてレッスンできるようにするかが教師の仕事。波があっても、できるだけ長くピアノを続けて素敵な演奏ができるようになってもらいたいです。
コメントを投稿するにはログインしてください。