精神的にも肉体的にもタフでないと

午前中のレッスン日。水曜はレッスン休みにしていましたが、レッスンをより充実したものにするには、一日にあまり多くの生徒さんを教えない方が良いと考えるようになった。そうかといって、やはり生徒さんが少ないと教室の運営も大変なので悠長な事も言っていられないというのが個人教室の痛いところ。

この春で一年目を迎える4歳の女の子は、最近上達が著しい。とにかく歌を歌うのが得意で、毎回のレッスンの最後にお母様に歌を披露しています。2月のグループレッスンの時は季節柄「スキー」が良いのではと選曲。当然みんな知っているだろうと思っていたのに、なんと11人誰一人として知らなかったのである。今は学校で歌われなくなったのでしょうか。レッスンをご覧になっていた、4歳の女の子のお母様も小学校の時に歌ったのにと、びっくりしていました。4歳の子には歌詞が難しいけれど、レッスンでは2番まで全部覚えてきました。リズムも音符を読むのも得意ですが、歌と結びついているところが大きいなと思います。今日は「うれしいひなまつり」を選びました。歌詞が4番まであるのですが、私は3番までしか知らなかったです。
ちなみに4番の歌詞です。
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着物に着かえて 帯しめて 
今日は私も 晴姿
春の弥生の このよき日
何より嬉しい 雛まつり
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次のレッスンは近いけれど、まさに「お雛さまの日」。歌詞カードを読んで歌っていることでしょう。4番まで歌えたら凄いです。その後は大人の生徒さん。来月に迫った私たちの沖縄旅行ですが、道の駅が面白いとか色々な情報を教えてもらってから、内容の濃いレッスンをしていました。その時、電話が…

深刻な内容のものでした。とてもよく練習してくる生徒さんですが3月いっぱいで辞めたいと、耳を疑いたくなるような電話でした。レッスン中だったので、動揺してはいけないと、気持ちを切り替え、レッスン後にこちらから電話。
お母様の話では、その子にとって、将来ピアノの道に進むわけではないので、ピアノに向かっている時間を勉強にあてて、成績を上げたい。一番になりたいというものでした。勉強ができる生徒さんにはピアノも上手な子が多く、これまでも優秀な成績の生徒さんが新学校に進んでいます。中には、どんなに時間がかかってもいいからピアノの先生になりたいと言っていた生徒さんもいました。また、十分に音大に入る力があるけれど、「ピアノの先生って儲かるの?」と、かつて私の弟子であった先生に聞いた事があるらしく、びっくりしたと教えてもらったことがあるのですが、結果、安定した職業に就きたいと思ったのかピアノの道には進みませんでした。でも何になりたいか分からないと言っていたのが忘れられません。

教室に通っているほとんどの生徒さんは、ピアノを通して音楽って面白いな、楽しいなと思って続けているのだと思います。特に大人の生徒さんにとっては生涯の趣味なので、本当に長く続けられる方が多いです。ピアノが将来に結びつかない=意味がないとは誰も思っていないと思うのですが、子供は将来の自分の夢を考えた時、そのように考えるのかも知れませんね。期待していただけに、そう考えていたのかと思うとショックですが、後日、本人と話しをする事にしました。辞めない説得ではなく、違う話をしようと思っています。

ピアノの先生って優雅な職業だと思っている人が多いようですが、精神的にも肉体的にもタフでないとホントしんどいです。

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