レッスンを客観的に観察する

希望する生徒さんには、自分のレッスン内容を録画していますが、特に大人の生徒さんにとっては無くてはならないようです。前回のレッスンと聴き比べると、こういう点が良くなったなど分かりますし、録画を観ている生徒さんのレッスンは、レッスン展開がスムーズで楽しいです。毎回の記録を全て残している生徒さんも意外と多いのでびっくりします。以前はビデオだったので、何年分もの記録だと保管が大変でしたが、今は1枚のディスクにかなり録画できるので良くなりましたね。

私は生徒さんの録画は観れないので、グループレッスンを録画して、自分の行ったレッスンを観察しています。客観的に観ることによって、話すスピードをゆっくり聞きやすくしようとか、口癖に気をつけようとか、毎回、反省点があります。グループレッスンですから、生徒さんは人前での演奏なので、緊張状態にあり、質問に対して少しコワゴワな感じがあります。
例えば「何小節目から弾いて下さい」と言うと、必ず「えっ」と言い、途中から弾くのが困難な様子。その部分を私が弾いて示しても、途中からだと焦るのでしょうか。どこからでも弾けるように練習する指導していますが、中には「つっかえたら初めから弾いてますか?」と聞くと、時々苦笑いする生徒さんも居ます。(^^;
演奏はつっかえない。つっかえても止まらない。すぐ次の音を弾いたら大分聴きやすくなるのですが、あがっているので、一回止まると、そこから崩れてしまう事が多いようです。「家では出来ているのに」と、悔しそうです。

レッスンでは、調性判断してから弾いていますが、グループレッスンで「この曲は何調ですか?」と聞くと、ほとんどの生徒さんが狼狽えます。別に意地悪しているわけではないのですが、緊張しているからなのか、覚える気がないのか。転調する事によってドラマのような流れがあり、演奏する上で調を把握する事はとても大切なのですよね。演奏後のソルフェージュで、4分の2拍子で4小節程のリズム聴音をよくしますが、聴き取ったリズムで「今日はニ短調でメロディを作って下さい」なんていうのは、皆さん得意なようです。「カッコイイですねー」と言うと、「でしょー」という顔をしていますから。(^-^)

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