20年前の今日、日が良いとか考えもせずに入籍した。その足で親戚に知らせに行ったのだが、たまたま大安であったのでホッとした事を覚えている。まさに思い立ったが吉日である。振り返ってみると、そんな風に20年間生きてきたように思う。20年なんて長いようであっという間だが、人は20年経つと成人するくらい重みがあるのだから、知らず知らずに周りが変化している。
70歳まで働いていた母は、仕事を辞めたら色々な事をすると言っていたが、足腰が弱くなった今は、趣味だったボウリングもやめ、外を歩く事もしなくなった。それでも車は運転できるので、よく外出している。ちょっと危なげだが、長い事、仕事で運転しただけあって、車は綺麗なままなので、はじめさんも驚いている。
我が家はピアノ教室なので、日によっては遅くまで生徒さんの出入りがあり、母には住みにくい環境にあると思うのだ。それでも、母はやはり家が良いという。しかし、だんだん朝と晩にTVを観る事だけになってしまった。テレビを優先するので色々なところに支障が出てきた。今まで母の部屋にTVを置かなかったのは、部屋に閉じこもる事を恐れたからなのだが、もはやそれも出来なくなってきたかなと思い始めた。ますます老化は進むだろうと思いながらも…。それが先週の金曜日、新しい環境で生活する事を決めたと母から報告された。もう少し先の事になるだろうと思っていた私は、しばらくショックで呆然とした。翌日、はじめさんと3人で、その住まいになる所がどんなものなのか見に行った。母よりも歳上の人が大家さんで、とてもしっかりした方だ。思っていたよりも快適そうな環境。安心な環境。しかも車で5分なので、暫くは新しい環境で暮らす母を見守りたいと思う。はじめさんは、母が戻ってきた時には、もっと暮らしやすいようにリフォームを考えているという。
結婚記念日おめでとうございます。
コメントしたいのですが、上手にできません。
お父さんに代筆させていただきます。
幾久未
(代筆、お父さん)
いくみさん、ありがとうございます。
人生色々ありますが、楽しく生きたいですね。