厳しいレッスンとは

昨日、今日とグループレッスンを4本行った。9月の発表会に備え、今月は、まず独りできちんと演奏できる事が目標である。ところが、本番は、9月なのだから、まだまだ先でしょう?みたいに考えている生徒さんが多い。この時期に、まだ全然弾けていない状態で、平気でいる事が問題なのだ。8月になってからでは、もう遅い。間に合う今だからこそ、雷を落とす必要があるのだ。しかし、本当はこれは、もの凄く神経を使うし、パワーも要るので大変なのだ。それが、今日の中高生のレッスンに参加した はじめさんは、あまりに厳しいレッスンで子供たちが可哀想だったと言う。しかし、プログラムの第3部を務める生徒さんたちなのだ。お客さんの立場になって聴く側の立場になって考えたら、それではいけないと思う。勿論、やる気を引き出すレッスンも大事。しかし、現状を知って、今はこれだけ弾けていないという事を認識していなければいけないのだ。それは経験者でないと言えないし、言うのも辛いのだが、安易な言葉で済ます訳にもいかないのが芸術の厳しさだと思っている。自分に対して厳しくないと、やっていけない世界だからだ。

午前中にレッスンして玉砕さいした生徒さんが、わずか1時間後に教室に来た時に明らかに変化していた。恐らく、お昼も取らずに練習してきたのではないかな。わずかな時間でも、人ってこれだけ変われるのだ。だから、時として厳しい言葉は必要だと思っている。たとえ、はじめさんに鬼!と言われようとも。

小4の女の子が、本人は頑張ってきているのだけれど、なかなか思うように出来ていなくて、厳しいレッスンが続いている。それでも、その子は決して泣かない。レッスンが終わっての挨拶の後に、玄関でも「ありがとうございました」と言って帰るのだ。あぁ、きっと伝わっているのだなと、私は嬉しく思う…。ガンバレ!

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