譜読みが趣味と言えるようになるには

練習日。

ここのところ、ゴミ出し→テレビ体操→ 朝食→ピアノの練習と規則正しい生活を送っている はじめさんだ。ようやく、お正月に弾くモーツァルトが微かに聴こえてきた。先日の函館車旅の時に、そういえばモーツァルトは?と尋ねてみたが、やはり弾いていないようだった。なるほど。練習に身が入らない生徒さんの中に、譜読が出来て弾けるようになった曲ばかり弾いている人がいるけれど、新しい曲は、また譜読に時間がかかって大儀だから弾かないのだろうなと思った。「譜読が趣味です!」と言うくらいピアノ好きな生徒さんを育てなくては。「譜読」は、面白いと思うのだけれどね。

午後から、「ちょっと歩いてくるわ 」と余市川へウォーキングに出かけた はじめさんだが、戻ってくると珍しく「かきざき」の袋があった。何を買ってきたのだろうと冷蔵庫を見ると、ボタンエビと「へら蟹」であった。えっ!あれほど嫌っている「へら蟹」を買ってくるとは、どういう心境の変化なのだろう。へら蟹というと、「クーラーバックを持ってこなければ売らない」という屁理屈を思い出してしまい、未だに気分を害するのだが、勿論、へら蟹は何にも悪くはない。昔、古平の教室へ通っていた頃は、漁師さんからスーパー袋いっぱいに入った茹でてある「へら蟹」をよく買ってきたものだ。(クーラーバック無しで) でも、はじめさんが買ってきた「へら蟹」は、なんとまだ生きていた!わわっ。母がよく言っていた。「まだ生きている蟹をこれから茹でる時、蟹は自分の運命が分かっているに違いない」と。だから「ごめんなさいね」と言いながら茹でたって。私は苦手なので、はじめさんに任せてピアノの練習をした。

発表会前に勉強していたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第6番ヘ長調。全楽章通しの練習だが、第3楽章のprestoが意外に大変である。久々にバレンボイムの演奏を聴いたけれど、強い意思と確固たる技術で、これぞベートーヴェン!という感じがする。そして、感動すると共にショックも大きい。 第1楽章なんて、のっけから。あ、こんな風に音を開放させるのか。と、とても勉強になる。(聴くのが遅いって…)間の取り方、一つ一つ丁寧に音を鳴らす巨匠の姿に圧倒される。バレンボイムが弾くと、まるで別の曲のように聴こえるのだ。

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譜読みが趣味と言えるようになるには への1件のコメント

  1. はじめ のコメント:

    茹でたんじゃなくて、酒蒸しだよ。 茹でたのは磯臭くて苦手だったけど、酒蒸しにしたら結構美味しかった。でも、私は結局爪一本しか食べなかった…

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