ピアノ嫌いがピアノ好きに変わる時

どちらかと言えば手を焼いていた子。泣きながら「ピアノはキライ」だと言っていた。「どうして?」の質問に、「わからないけれど、好きではないと」。グループレッスンの時に、ベートーヴェンの作品について私が話をしても、その子は冷めた口調で、みんなの前で「興味がないから」と言って、ガクッときた事があった。

それが今年の発表会をきっかけに、難しい曲が弾けるようになったという自信から、表情が明るくなった。恐らく、それまでは思うようにいかなくて、キライと言ったのだろうと思う。小2の女の子だがプライドが高いのだな思った。今日は、新聞に載せるプロフィール文章に、はっきりと、好きな事は「ピアノをひくこと」と書いてあったのだ!

柔らかいタッチで良い音で弾く。褒めると、とても嬉しそうだ。勘違いしている所を言うと、以前なら泣きそうになっていたが、笑って「どうしてそんな間違いをしたのだろう」という表情をしていた。随分、変わったな。これが成長なのかなと思う。以前は興味が無いと言っていた子が、「エリーゼのために」を弾いてみたいと言うようになったのだから。生徒さんが、やる気になって楽しそうにピアノを弾いている姿を見ると、何度も何度もどうしたらピアノが好きになるだろうかと考え悩んだ事も、私にとって必要な勉強だったのだと思う。

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