6月も半ばを過ぎました

今朝は2人の生徒さんの午前レッスンだと勘違いしてレッスン室で準備していたら、明日と勘違いしていた。ということは、久しぶりのレッスン休み。レッスン前のちょっと張り詰めた空気から少し開放されて、五線譜に音符を書く作業と残りは練習時間に当てた。先日のグループレッスンでは、生徒さんが演奏するダカンの「カッコウ」とシューマンの幻想小曲集から「飛翔」を紹介した。2曲ずつというのに拘っているが、2曲で6分程である。10分を超える曲になると大曲なので流石にそれはしない。中学生の生徒さんがコンクールで弾くショパンのワルツとドビュッシーのアラベスクの2曲を、2日連続で生徒さんの演奏を録画してみたところ8分半だった。テンポが安定しているという亊でしょう。しかし、いつもなら発表会で弾くレヴェルの2曲なので2曲並べるのは大変な亊だと思う。受ける級は3グループもあり、これを全員で弾くわけだから、審査員の方々も大変な亊だと思います。本当、時間割を見たら、これを一日で聴くのかというスケジュールです。ステップを受講した生徒さんのを見ても、短い演奏時間の中でコメントを書くのは慣れもあるのかも知れませんが、大変な亊です。3人の審査員の評価が、それぞれ違っていたりするのも興味深かったです。

コンクールで物議をかもしたとして有名なのは、なんといってもショパンコンクールのポゴレリッチの演奏を巡って、彼が落ちた時にアルゲリッチが怒って審査員を放棄したという事件を思い出します。ポゴレリッチの演奏は本当に凄まじくてインパクトがありましたが、優勝したダン・タイ・ソンの演奏もまた繊細で美しくて惹かれるものがありました。2人の演奏は対極だったと思います。あのショパンコンクールの映像はお宝ものですね。最近のポゴレリッチは、極端に遅いテンポで弾いたりして、どうしちゃったのだろう?という評判をよく聞きます。それはそれで聴いてみたいと思いますが、怖い気もします。あのアルゲリッチが「彼は天才よ!」と言うほどドキドキするくらい強烈な印象のポゴレリッチの演奏は、もう聴けないのでしょか?ダン・タイ・ソンは数回聴いていますが、いつ聴いても素晴らしいピアニストだと思います。あぁコンサートに出かけたい。来月はPMFの季節です。

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