合理的な指使いを考える

本来なら、譜読みの段階で合理的な指使いまで考えるべきなのだと思う。生徒さんのレッスンでは、それを実践しているが、それでも弾き込んでいくと、更に弾きやすい指使い、パッセージの流れを考えた指使い、強弱のニュアンスを考えた指使いを探してしまう。だから楽譜に書かれた指使いのみで弾くという事は、教室の生徒さんは行なっていないと思う。

ただ、弾き込んでいくと、指使いを変えるのは勇気が要る。今まで覚えていた動きと違う動きを指に命令するという事は、容易ではない。私の場合、今日は重音の指使いを変えてみたら、少なくとも明日いっぱいはかかりそうだ。だから、本番が近づいてきた時は、もう指使いを変えるのは危険だと思う。たとえ良い指使いが見つかったとしても。そんな事を何度か経験して後悔してきた。

指使いは何通りも考えられるけれど、最終的にどれを選択するかは早くに決めた方が良いと思う。迷うと、モロに演奏に出てしまうから。プロの演奏家でも、迷っている姿を何度か見たことがある。コンサートで時々ある「プログラムの変更」は、何が理由なのだろうかと思ってしまう。お目当ての曲が変更になった時は、かなりガッカリするので、なるべく変更はしないで貰いたいのだけれど。

———————————————

ここのところ、落ち着かない日が続いていた。これからも続くのかも知れないし、どうなるかは分からないが、出来れば心穏やかにピアノに向かえる暮らしがしたいものです。

お読みいただきありがとうございます。応援よろしくおねがいします。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村
カテゴリー: ピアノ piano, コンサート concert パーマリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください